人気VTuberのしぐれういさんと、子ども服ブランド「mezzo piano(メゾピアノ)」とのコラボが発表され、SNS上で大きな話題を呼んでいます。
ただ、話題になっている中身が「祝福」より「批判」寄りだと知って、驚いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、しぐれういさんとメゾピアノのコラボでなにがあったのか、炎上理由や批判された内容、何がダメだったと言われているのかを、私なりに調べてまとめてみました。
しぐれうい×メゾピアノのコラボはどんな内容だった?発表の概要
まずは、今回のコラボがどんな内容だったのか、基本のところから整理しておきますね。
登場人物が3者いるので、そこから押さえていきます。
coly・しぐれうい・mezzo pianoそれぞれの立場
- しぐれうい:三重県出身のフリーランスイラストレーター・漫画家で、2019年5月から個人勢VTuberとしても活動。2023年9月に国内の個人勢VTuberとして初の登録者100万人、2024年10月には200万人を突破し、2026年6月時点では約229万人
- mezzo piano:ナルミヤ・インターナショナルが1988年から展開する女の子向けアパレルブランド。「ロマンティック&スウィート」がコンセプトで、姉妹ブランドを含めると中学生まで幅広い年代を対象にしている
- coly:今回のコラボを主導した企業で、東証グロースに上場している会社(証券コード4175)。本業は女性向けのスマートフォンゲームアプリの開発・運営
ここ、実はあまり知られていないポイントだと思うんですが、coly自体はもともと女性ユーザー向けのコンテンツで実績を積んできた会社なんですよね。
その会社が今回のコラボを主導したというのが、私としてはちょっと意外に感じたポイントでした。
2026年9月15日、colyはしぐれういさんとmezzo pianoのコラボを記念したグッズ発売と、POPUP SHOP開催を発表しました。
名古屋PARCO、SHIBUYA109渋谷店、心斎橋PARCOの3会場で、10月に順次開催される予定です。
しぐれういさんの描き下ろしイラストを使ったアクリルスタンドやキーホルダーなどが販売され、mezzo pianoのキャラクター「ベリエちゃん」がしぐれういさんの衣装を着たビジュアルも公開されました。
コラボ発表後になにがあった?炎上に至るまでの経緯
発表のX投稿は456万回以上表示されたとのことで、注目度自体はかなり高かったようです。
ただ、寄せられたのは祝福よりも戸惑いや批判の声のほうが多かったんですよね。
coly公式のXアカウントには「夢のコラボの実現を記念し」という前向きな言葉とともに投稿されたのですが、リプライ欄はすぐに批判めいたコメントで埋まっていきました。
「mezzo pianoの購買層と、しぐれういさんを推している層は違いすぎる」「子どもを守る立場でいてほしかった」というような声が、次々と広がっていったんです。
しぐれういさん本人も、Xで「着ているお洋服やアクセサリー等全てはmezzo pianoさんのもので、たくさんの中からチョイスさせていただきました」と、前向きなコメントを投稿しています。
でも、その投稿にもコメントが殺到する事態になりました。
炎上理由の核心はしぐれういの「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」
ここまで読んで、「なんで批判されるほどのことなの?」と思った方もいるかもしれません。
炎上理由の核心を辿ると、しぐれういさんが過去にリリースした、ある楽曲にたどり着きます。
「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」は、もともと2022年5月25日発売のアルバム『まだ雨はやまない』に収録された楽曲でした。
そのミュージックビデオが公開されたのが、2023年9月10日です。
歌い手は「しぐれうい(9さい)」という設定で、ランドセルを背負い、防犯ブザーを持って歌い踊るという、いわゆる「ロリコン」をネタにした電波ソングなんですよね。
このMVがとにかくバズりまして、公開から18日間で1000万回再生を突破。
当時はVTuberのオリジナル楽曲として史上最速の記録でした。
さらに2024年6月18日には、VTuberのオリジナル楽曲としては史上初となる1億回再生を達成しています。
その後も再生数は伸び続けていて、2026年時点では1.4億回を超えているとも言われています。
……ここまでくると、もう代表曲どころの話じゃないんですよ、これが。
しぐれういさんを語るうえで避けて通れない楽曲になってしまっている、というのが正直なところだと思います。
だからこそ「ロリコンをネタにした曲で知られる人が、実在する女の子向けのブランドとコラボする」という組み合わせに、違和感を持つ人が多かったのではないかと私は見ています。
過去の防犯ブザー騒動との関係
もうひとつ、今回の炎上を大きくした要因があります。
それが、2023年に起きた「防犯ブザー騒動」です。
MVに登場する防犯ブザーが、学校教材メーカー・アーテックの製品に似ていたことから、アーテックの公式アカウントが2023年9月29日に便乗するような投稿をしてしまったんですよね。
これが「子どもを犯罪から守るための商品を扱う会社の投稿として不適切だ」と批判を浴び、同社は投稿を削除したうえで、10月2日に公式サイトで謝罪しています。
元「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんとして知られる横山だいすけさんも、同曲で踊る動画をTikTokに投稿して同様に批判を受けました。
こちらは2023年10月にブログで謝罪し、TikTokアカウント自体も削除するという対応になりました。
ここ、誤解されやすいポイントなんですが、謝罪したのはアーテックや横山だいすけさんであって、しぐれういさん本人ではありません。
ただ、当時この騒動を覚えていた保護者世代が多かったからこそ、「あの曲の人が、今度は子ども服と」という受け止め方につながったのだと思います。
メゾピアノ×しぐれういへの批判内容は SNSで挙がった声
では、具体的にどんな批判の声が挙がっていたのか、見ていきましょう。
大きく分けると、次のような内容が目立ちました。
- 「mezzo pianoの購買層と、しぐれういさんを推している層は全く違う」というターゲット層のズレを指摘する声
- 「子どもへの防犯を軽く見たような曲を出した人が、子ども服ブランドとコラボするのは不適切」という声
- 「実際に自分の子どもに着せているブランドだからこそ、余計にショックだった」という、保護者ならではの声
- 「しぐれういさん自身は成人しているし、絵も可愛いのに、コラボ先の選び方がもったいない」という声
なかには、しぐれういさんのファン層全体を厳しい言葉で評する投稿も見られましたが、それに対しては「非難されるべきはコラボを決めた企業側であって、個々のファンではない」という冷静な指摘も出ていました。
私も、これにはかなり同意なんですよね。
企画を決めたのはあくまで企業側の判断であって、ファンひとりひとりが責められる話ではないと思います。
コラボの何がダメだったのか 指摘されたポイントを整理
ここまでの流れを踏まえて、「結局、何がいちばんダメだったのか」を私なりに整理してみます。
ポイントは大きく2つあると考えています。
ターゲット層のズレという指摘
mezzo pianoが日々向き合っている顧客は、実在する幼い女の子たちと、その保護者です。
一方で、しぐれういさんの代表曲は、ロリコンをネタにした電波ソング。
このふたつを並べたときに生まれる違和感こそが、今回の批判の一番の核だと思います。
コラボを企画する側が、「この組み合わせを保護者がどう受け止めるか」という想像力を、もう一歩踏み込んで働かせられていたら……という声が多かったのも、うなずける話です。
アツギ炎上との共通点
実はこの構図、過去にも似たケースがありました。
2020年の「タイツの日」にあたる11月2日、ストッキングメーカーのアツギが「ラブタイツキャンペーン」として、太ももを強調した女性やスカートの中が見えそうな女子高生のイラストを公式アカウントで投稿し、大きな批判を浴びたんです。
指摘されたのは、「タイツを購入する女性ではなく、別方向のファン層に向けた表現になっている」という点でした。
アツギは翌11月3日に謝罪文を掲載し、キャンペーン関連の投稿をすべて削除。
連動していたプレゼント企画も中止となり、公式アカウントの新規投稿も当面休止する事態になりました。
企業が想定している本来の顧客と、コラボやプロモーションで想定した層がずれてしまったときに炎上が起きる、という意味では、今回のケースとかなり似た構造やと思います。
話題性を優先するあまり、肝心の「顧客がどう感じるか」という視点が後回しになってしまう。
これ、業種を問わず起こりうることなんだろうなと、あらためて感じました。
しぐれうい・mezzo piano側の反応と今後の見通し
気になるのは、この後どうなるのかというところですよね。
2026年9月17日時点で、colyやmezzo piano(ナルミヤ・インターナショナル)から、コラボの中止や内容変更に関する公式発表は出ていません。
POPUP SHOPの開催情報も、当初の予定どおり掲載され続けています。
しぐれういさん自身も、コラボへの前向きなコメントを投稿したのみで、批判を受けての追加コメントは今のところ確認できていません。
「じゃあ結局、この先どうなるの」と言いたくなるところですが、正直まだ誰にも断定できない状況です。
ここから先は私の予想になりますが、すでに3都市でのPOPUP SHOP開催や商品化まで進んでいる規模感を考えると、大きな声明を出さずこのまま実施へ進む可能性が高いのではないかと思っています。
もちろん、今後さらに批判が広がれば対応が変わることもあり得ますし、断定はできません。
続報が入り次第、また追いかけたいトピックです。
まとめ
最後に、この記事で調べたことを整理しておきますね。
- 2026年9月15日、colyがしぐれういさんとmezzo pianoのコラボ(グッズ発売・POPUP SHOP開催)を発表した
- 発表直後からSNSで批判が相次ぎ、コラボ告知のX投稿は456万回以上表示されたとのこと
- 炎上理由の核心は、しぐれういさんの楽曲「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」がロリコンをネタにした内容だったこと。MVは2024年6月にVTuberのオリジナル楽曲として史上初の1億回再生を記録している
- 2023年の防犯ブザー騒動が蒸し返され、批判に拍車をかけた形になっている
- 批判の中心はターゲット層のズレへの指摘で、2020年のアツギ炎上と似た構造が見て取れる
- 2026年9月17日時点で、コラボの中止や公式コメントは確認できていない
こうして経緯を追いかけてみると、しぐれういさんやmezzo piano、どちらか一方が「悪者」というよりも、コラボを企画する段階での想像力不足が、今回の炎上を招いてしまったんじゃないかと感じています。
大好きだったブランドが、思いがけない形で話題になってしまった保護者の方の気持ちも、正直よく分かるんですよね。
このコラボがこのあとどんな形で着地するのか、私自身も引き続き見守っていきたいと思います。

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